畳の豆知識
畳のサイズ
本間間(ほんけんま)
京間、長さが6.3尺あるところから六三間ともいう。関西の京都、大阪、紀州から中国、四国、九州に多く一般的に京間(きょうま)と呼ばれる。(横95.5×縦191p)
三六間(さぶろくま)
巾3尺、長さが6尺が語源、名古屋、岐阜地方を主とし福島、山形、岩手や北陸地方の一部と沖縄、奄美大島に分布している。(横91×縦182p)
五八間(ごはちま)
長さ5.8尺あるもので関東、東北、北海道など東日本の大部分を含めていますが、現在では、ほとんど全国的に散在しています俗称江戸間(えどま)、田舎間(いなかま)と呼び、京間と並び代表的なもの。(横88×縦176p)
団地間(だんちま)
五六間ともいう。長さが5.6尺位だからで、近年新築された家屋に多く、特に団地に多いことからこのように呼ばれる。(横85×縦170p)
畳表
畳表は「い草」を原料とし縦糸に麻又は綿糸で製織します。い草は多年性の植物です。茎は針金状で約1.5mの長さまで成長し葉はありません。(い草機能を備えた工場製品も登場)畳表に使うところは先端と根を切り落とした真ん中部分です。
ご存知ですか?
畳表一枚に使用される「い草」の本数は、約4,000〜5,000本。最高級品には、約6,000〜7,000本使用します。縦糸は、2.8mの長さのものが136本も使用されています。畳表の等級は、い草の本数、品質・長さと使用縦糸が麻・綿糸により等級区分けされ、高級品にはマニラ麻糸が使用されます。高級畳表には、成熟した良質「い草」を使用しますので縞模様になりにくく次第に色沢・色調に冴えを見せます。
たたみが人にやさしいワケ。
吸放湿性
人が一晩でかいた汗の1/3は畳が吸収すると言われています。しかも吸収するだけでなく室内が乾燥すると畳は室内を快適な条件に整えるために適度の水分を放出するという自然のエアコン作用があるのです。
吸音性
畳床の中に含まれる沢山の空気の作用で畳は、余分な音を優しく吸い込みます。フローリングの部屋だと下の階に響くような物音も和室の畳はこれを遮り、私たちの心にやすらぎを与えてくれます。
光の反射率
畳の部屋が落ち着くのは、その色彩と共に、皮膚が感じる「光」と関係しています。人間の皮膚は呼吸しているのと同時に光も吸収しますが、本能的に自分の皮膚に近い反射率の色を感じると安心できるのだそうです。畳の反射率は日本人の皮膚とほぼ同じなのです。
香り
畳の香りは主に「い草」の香り。これには鎮静効果があるといわれています。この心地良い香りで、私たちは自然に呼吸が深くなり心身ともにリラックスできます。
畳表の価格が色々なのは、こんな理由があるからです。
い草の中身は「なかご」又は「燈芯」と言われるスポンジ質です。成熟した良質い草は沢山の空気を含んだ良いスポンジ質ができ表皮も丈夫ですので耐久性が有り、吸放湿性浄化作用にも優れた効果を発揮します。(環境と愛情で育った有機栽培畳表は最高)